写真コンクール受賞作品

第49回写真コンクール入賞作品

 
【推薦】『商工連総踊り』 渡辺 邦昭

【推薦】『商工連総踊り』渡辺邦昭

華やかな女性踊りの連が進んで行きます。そこで写真テクニックとして 便宜的に三つに絞ってみました。先ずローアングル、これは迫力の演出とその場の整理に通じます。次にスローシャッターですが、或いはスローシンクロを採用でしょうか?主役の踊り手の表情をキッチリと捉え、周囲は多少の動きを出し、全体として踊りが華麗に舞っています。最後はグッドシャッタータイミングで艶やかな表情がそこにあります。
瞬時の判断がお見事です。

【特選】『りずむ連が跳ねる』 野村 明雄

【特選】『りずむ連が跳ねる』野村 明雄

画面の中心はオーソドックスな女舞い、周囲は活発に跳ねています。
特に跳ねている部分のキャッチは言葉では単に”グッドシャッターチャンス”の発揮となりますが、実際の場での決め手は緻密な観察ですが、その中には色々なタイムラグの克服も入っています。多くの踊り手を取り込む場合、表情がなかなか揃わないものですが、この作品では無駄がありません。これもグッドシャッターチャンスの中身です。

【特選】『頑張って』 木村 和美

【特選】『頑張って』 木村 和美

 進んで行く阿波踊りの連に対してどの方向から撮るかという判断があります。この作品では横方向からカメラを向けています。その場合正面から撮るのと違って、思いがけない登場人物が画面に入ってくるのがこの作品です。オーソドックスな踊りの一団に対して、ちょっと道化じみた所作の踊り手との対比が面白いですね。横方向のフレーミングも的確であり、後方も程よい取り入れになっています。

【三鷹阿波踊り振興会長賞】 『祭りの女子力』 福田 晴紀

【三鷹阿波踊り振興会長賞】『祭りの女子力』福田 晴紀

男踊りの女性連の中から一人の踊り手にぐっと迫って撮っているため、ソロの踊りのようになっています。正にパワー全開という様子がひしひしと伝わってきます。パワー全開~女子力の発揮はポーズであり、それに表情も加わっています。ソロの踊りのようにと言いましたが、他の部分への目配りも十分であり、連が華やかに進んで行きます。

【三鷹商工会長賞】『決ったね』 横山 宣明

【三鷹商工会長賞】『決ったね』 横山 宣明

後方にお囃子を従えた男性踊り手のパフォーマンスを取り込んでいます。踊り手としても”決ったね”であり、撮り手もやはり”決ったね”ということ。両者の息がぴったり合っています。カメラアングルをパフォーマンス発揮の踊り手に合わせて下げ、それは強い描写に結びつきますが、お囃子との位置関係の点でも良い画面構成になっています。

【みたか都市観光協会賞】『祭りの夜』岡田 安正

【みたか都市観光協会賞】『祭りの夜』岡田 安正

歩道橋の上からの俯瞰撮影ですが、このカメラアングルは説明的要素が強くなります。それは三鷹阿波おどり”祭りの夜”ここにありということになります。遠望を利かせてスケール感を出すという手法もありますが、この作品は手前側”千人連”の提灯があるグループをポイントにしていますが、祭りの全体像を絡めての画面構成になっています。

【入選】『未来の主役たち』佐藤 保治

【入選】『未来の主役たち』佐藤 保治

 子供たちの可愛い阿波踊りです。年齢的には小学生でしょうか、一応本格的に踊っています。この場での主役の子供を頂点にした逆三角形の構図をとっており、やや高いカメラアングルとの組み合わせにより、相対的に頭部側が大きくなっています。未来の主役たちがどんどん押し寄せてくる感じです。

【入選】『決めポーズ』小山田 貞夫

【入選】『決めポーズ』小山田 貞夫

女踊りの決めポーズを背後からというちょっと面白い、斬新な視点の画面構成になっています。ピント位置を奥の方の踊り手に置き、被写界深度をあまり深くせずに手前は程よいボケが生じています。周囲の状況を殆どカットしていますが、どちらかというと決めのポーズ、つまり形に重点を置いた作画なので正解です。

【入選】『ヨヨ!!』 北野 敏彦

【入選】『ヨヨ!!』北野 敏彦

 その場には女性の女踊り、同じく女性の男踊り、そして男性の踊り手という三様の阿波踊りがミックスしています。大変に華やかな雰囲気ですが、その中で女性の男踊り手をメインにしての作画です。
画題にある”ヨヨ!!”という声が踊り手から発しているようでもあり、周囲から掛けられているようでもあり、魅力的な存在です。

〈総 評〉

日本には”おどり”と名の付くものがローカルに、全国規模に沢山あり、その何れもが伝統に裏付けられていると思います。阿波踊りにも一つの型があります。それを対象に写真作品を作るのですが、創造的な物にはオリジナリティが求められます。
 伝統とオリジナリティの調和をどこに求めるか問われますが、その答えがコンテストのランク付けとなります。
『推薦』の作品ですが、決まった踊りの型の中から写真テクニックによって見事に躍動感を盛り上げています。

審査・講評写真家 伊奈喜 久雄氏

主催:三鷹阿波踊り振興会

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