写真コンクール受賞作品

第50回写真コンクール入賞作品

 
【推薦】『男踊りが先導』 横山 宣明

【推薦】『男踊りが先導』横山 宣明

この現場は正に男踊りが先に進み、後方に女踊りが控えています。現場での見物客はその光景を進行形で見ていますが、写真作品ではその瞬間を捉えて立体感のある画面構成にしなければなりません。主役(男踊り)と脇役(女性の踊り手)の位置関係,ピント位置とぼかし具合の設定などに対して、カメラアングル、カメラポジションを的確に選択して、迫力のある画面を作り上げました。先頭を行く男性踊り手はのっていますね。

【特選】『笑顔で』 木村 和美

【特選】『笑顔で』 木村 和美

そこで踊っているのは子供3人揃い、後ろに控えている大人という組み合わせになっています。その子供たちの姿、所作に良い動きがありますが、何といっても笑顔が素晴らしいですね。これで十分。後ろの大人も頑張っていますね。さて狙い方ですが、高めのカメラアングルで見下ろす形になっております。子供の目線の位置まで下げる方法もありますが、この場合はそうすると、背の高い大人とのバランスが崩れてしまうでしょう。

【特選】『やっとさぁ~!』 清水 宣之

【特選】『やっとさぁ~!』 清水 宣之

 華やかな女性の踊り手をアップのフレーミングでキャッチしました。表情のアップの中で特に印象が強いのは目線よりも、大きく開けた口元でしょう。この口から“やっとさぁ~”という女性の甲高い、いわゆる黄色い声が出ているような臨場感があります。踊りの場を盛り上げているのは当然男踊りの迫力のある動きと、女性踊り手のしなやかな所作でしょうが、掛け声にイメージがつながるのもかかせないものです。

【三鷹阿波踊り振興会長賞】『ここは俺が』 曽川 拓哉

【三鷹阿波踊り振興会長賞】『ここは俺が』 曽川 拓哉

中央に直面する男の踊り手、両側には後ろ向きの女性踊り手の列があります。撮影の場の設定というか対象の選択が良かったですね。さてメインの部分ですが、焦点距離の長いレンズによる切り取りのためフレーミングが狭く、浅い被写界深度により自ずと一人の踊り手に注目されます。その人物が“ここは俺が”と言うことでしょう。狙いが定まっています。

【三鷹商工会賞】『凛として』 佐藤 庸夫

【三鷹商工会賞】『凛として』 佐藤 庸夫

実際の場はソロで踊っているのか、一人だけを切り取ったのかは分かりませんが、美女踊り手の、笠の下に見えているきりっとした表情、踊りの線に見られる華やかな姿にひかれます。さらに背景の男性踊り手も良い脇役になっています。低いカメラアングルで空に抜いていますが、迫力を出すと共に背景との重なりを上手く整理しています。

『ハイ、その調子』 鈴木 雅隆

【みたか都市観光協会賞】『ハイ、その調子』 鈴木 雅隆

50回目を記念してのイベント会場として設けられた特設会場での一コマです。舞台上で踊る人に向かって坊やが横から応援というシーンで、微笑ましい光景をグッドシャッタータイミングで撮りました。特設会場ということを意識し過ぎると記念写真的になってしまいますが、その点をカバーするため会場の雰囲気を多少取り入れてまとめてあります。

【入選】『ソーレ』 飯村 芳弘

【入選】『ソーレ』 飯村 芳弘

特設会場の舞台上には“みたか連”が勢揃いしています。子供たちを真ん中にして、美女の一団が女踊り、男踊りの姿で取り巻いています。それに向かって決まりの所作と掛け声のミックスした様子をキッチリと捉えています。華やかなシーンであると共に、この場所が50周年を記念した特設会場であるという、説明的要素も多少盛り込んだ内容になっています。

【入選】『踊り仲間』 岡田 安正

【入選】『踊り仲間』 岡田 安正

本当に楽しそうな笑顔をたたえて女性の踊り手仲間が進んで行きます。画面構成上での主役踊り手の設定と、迫力がある流れを出すという両者を満足させる努力があります。撮影ポジションの選択、そして良いシャッタータイミングの組み合わせによって完成度を高めています。やや狭いフレーミングですが、ポイントの強調の面で正解でしょう。

【入選】『男女踊り』 渡辺 邦昭

【入選】『男女踊り』 渡辺 邦昭

“男女踊り”という画題はちょっとそっけないようですが、作品の内容は正にその組み合わせを十分に生かしています。両側の女性踊り手は等分の取り込みではなくバランスを考慮してあり、男の踊り手を中央に配して構図が完成しています。以上の点をベースにして、手の動きと足の流れの美しさを取り込んで作品全体が締まっています。

〈総 評〉

記念すべき第50回を迎えた“三鷹阿波おどり”、初日の土曜日は夕刻から物凄い雷雨に見舞われ残念ながら中止となりました。翌日1日だけにパワーが集中したのでしょう、当写真コンクールの結果を見ても、前年に対し応募点数は微減の程度、逆に応募者は増えています。応募作品についても密度の高い内容になっています。50周年のイベント対象に特設会場が設けられ、こういった場所での作品制作は難しいのですが、面白い狙い方の作品が入賞しています。

審査・講評写真家 伊奈喜 久雄氏

主催:三鷹阿波踊り振興会

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